Column

運送業が経営診断を行うメリットと必要性とは?

運送業を営む経営者にとって、利益向上は常に追い求めるべきことですが、客観的な分析ができていないと経営判断を誤ることもあります。また、自社の問題点や強みを見誤っていると、ストロングポイントが活かせないまま、赤字を脱出できずにいる会社もあるでしょう。

そんな時に役立つのが「経営診断」です。このコラムでは、運送業を営む会社が経営診断を受けるとどんなメリットがあるかをわかりやすく解説していきます。

経営診断によって解決できる可能性がある、運送業が抱えがちな問題

経営診断はどの業界でもメリットがありますが、運送業界でも特有の問題を浮き彫りにすることができます。そこで、ここでは経営診断によって解決できる可能性がある運送業ならではの問題点を記載します。

労働力不足と最適化

トラックドライバーは慢性的に人手不足と言われている職種です。そのため、求人をかけても思うように採用ができないことが多い業界として知られています。

とはいえ、労働力が不足したままでは利益の確保や会社の成長は望めませんから、確保できる人材、人員でいかに利益を上げていくか、またどのように人員を確保していくかは大きな課題です。

労働力に関して「最適化」という言葉を使う場合は、さまざまな意味があります。例えば、その時点で確保できている人員でどのように仕事を受注していくかを考えることは重要ですし、受注しやすい仕事や顧客に合わせて人員構成を考えていく方向性も考えられます。また、正社員やフルタイムで稼働できる人員の確保が難しい場合、就労時間を短めに設定して、シニア世代や子育て世代を積極雇用するなど、工夫の仕方はさまざまです。

さらに、優秀な人材でもモチベーションが維持できなければ思わぬミスが発生することもあるので、就労時間や休日も含めた最適化をすることも経営者や管理者が考えるべき重要な要素です。

各種原価の高騰

運送業を営む会社であれば、梱包資材や燃料の仕入れ価格が高騰すると、利益の減少に直結します。特に燃料価格は日々変化するので、経営上の判断を行うのも難しい性質を持っています。

燃費を抑えるために高速道路を利用することや、エコ運転を心がけることなど、作業レベルで対応できる範囲なのか、あるいは業務形態まで見直す必要があるのか、これを考えるのは損益分岐点などを踏まえた経営判断が必要となります。また、社内での吸収が難しい場合は、顧客との価格交渉を考える局面もあるでしょう。

いずれにしても分析した数値を持っていれば取り組みも具体化しやすいですから、経営診断を受けることは、原価の高騰に対抗するための強力な手段となります。

経験則と現状を取り巻く問題との意識の乖離

経営者の多くは、その業界で知見を重ねたうえで起業したり、入社した会社で経験を重ねて出世したことでトップの位置に就いたりしていることが一般的です。そのため、経営者は「業界の事情に精通している」という意識を強く持って、それを経営判断に活かしていることでしょう。

もちろん、経営者の経験則は企業運営の大きな力となりますが、時には環境の急変に対して、経営者の経験や知見が乖離することもあります。

一方、外部のコンサルタントに経営診断を依頼すれば、客観性を持つ分析によって、この乖離を埋めることができます。

運送業が経営診断を行うメリット例

この項目では、運送業を営む会社が、経営診断を受けることで得られるメリットを紹介していきます。
※実際には個々の会社で得られるメリットは異なるので、ここで紹介するのはあくまでも一般的な例とお考え下さい。

赤字・原価割れの要素を割り出せる

経営診断によって数値的な分析を行うと、赤字や原価割れが発生している業務や仕入れ要素など、会社のウイークポイントを割り出すことができます。また、赤字が出ていないとしても、今後赤字につながりそうな要素をピックアップして注意を促すことも可能です。

適切な運賃(報酬金額)を理由とともに提示可能になる

赤字の要素を社内の努力によって克服出来れば、利益を損なわずに事業を続けていけるでしょう。しかし、社内で赤字を吸収することが難しい場合は、クライアントとの報酬の交渉が必要となる局面もあるでしょう。とはいえ、クライアント側も利益を追求していますから、根拠なく価格交渉をしても成果は得られません。

そんな時、経営診断によって数値を明確化しておけば、定量的な根拠を持って報酬アップの相談をすることができます。

業務を逼迫しないコスト削減が可能になる

赤字を出している要素が仕入れ・材料的なものであれば、仕入れ先を変えたり、使用方法を変えたりするなど、テクニカルな検討も必要となります。その際、出来る限り業務を逼迫しないコスト削減をすることが、収益面でも従業員のストレスを軽減する意味でも非常に重要です。

適切な分析ができていれば、あぶりだした赤字の要因にコスト削減の順位をつけ、対処に取り組むことで経営の健全化ができます。

仮に要素の絞りだしや順位付けができていない場合、やみくもにコスト削減に走ってかえって生産性が落ちたり、思うような成果が出なかったりする可能性があります。これを踏まえると、コスト低減のターゲットを明確にすることには大きな意味があります。

自社の強み・アピールポイントを把握し、他社との差別化を図れる

経営診断を受けると、自社が持っている強みやアピールポイントを明確化することができます。仮に診断前に自社の強みに気づいていたとしても、数値的な裏付けができることで業務に活かしやすくなることも少なくありません。

また、場合によって以前から存在している自社の強みに気づいていない会社もあります。このような場合、強みに気づくことによって新たな経営戦略に活かすことができる場合もあります。さらに、強みと思っていた部分が、実はさほどでもないとわかることも経営上のプラスになるでしょう。

ブルック・コンサルティングがサポートできること

中央区銀座に位置するブルック・コンサルティングは、運送業を営む会社の経営診断を得意としています。

各企業はそれぞれに異なる強みや弱み、業務経験や沿革を必ず持っています。当社は多くの経験と豊富な経営理論に基づいて経営診断を行い、各社の強い点や弱い点を指摘することができます。そのため、弱点を克服しながらも優れた点を伸ばすためのアドバイスを多様な角度から提示できます。

また、発見した問題を改善するために資金が必要となる場合、融資や補助金・助成金のサポートを行うなど、財務面での後押しも可能です。

さらに、ブルック・コンサルティングは事業継承やM&Aの相談に乗ることもできますので、運送業を経営する上で困ったことがあればぜひご相談ください。

まとめ

運送業を営む会社が経営診断を受ける意味やメリットをまとめました。運送業界はネットからの購入数の増大などで需要が高まっている一方で、ドライバー不足などの問題もあるので経営上のチャンスとリスクが混在している状態です。この状況を乗り越えるためには、プロフェッショナルによる客観的な診断が大きな力となるでしょう。

ブルック・コンサルティングは運送会社に対する、経営診断や改善、補助金・助成金の申請サポートなどを多数行っていますので、ぜひお気軽にご相談ください。