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即日できる資金調達とは?緊急時に覚えておきたい4つの方法 

企業経営を続けていく中で、どの企業にとっても資金調達は大きな課題です。順調な時もあるでしょうが、時には数日のうちに何とかしなければならない、という切迫した状況もあるかもしれません。しかし、銀行などの金融機関から融資を受けるには数週間かかることが多く、即日対応など期待できません。

そこでこのコラムでは、緊急時に役立つ資金調達方法を4つ解説します。急な資金調達の必要に迫られたときにぜひ参考にしてください。

最短で即日可能な資金調達方法

ここから、即日利用可能な資金調達方法を4つ紹介し、それぞれの概要やメリット、注意点をわかりやすく説明します。

ファクタリング

ファクタリングとは、売掛金(債権)をファクタリング会社に譲渡して現金に換える方法です。

手数料を引かれるので手元に得られる資金は少し減りますが、融資ではないので返済の必要がありません。また、審査はありますが金融機関のように厳しくないので、資金調達までにかかる時間が短く、即日の現金入手も不可能ではありません。

以下にファクタリングについて、より詳しく解説します。

ファクタリングは2種類存在する

ファクタリングには2社間ファクタリングと3社間ファクタリングが存在します。

2社間とは言葉の通り、ファクタリングによる資金調達を望む会社と、ファクタリング会社間で行われる取引です。一方、3社間ファクタリングは資金調達を望む会社にとっての売掛先(顧客)も含めて契約を行います。それぞれのメリットや注意点は以下で解説します。

ファクタリングのメリット

・銀行等の融資に比べると審査が少なく、審査を通過できないリスクが低い。
・審査が少ないので資金調達までの時間が短い。特に2社間ファクタリングは手続きが早く、即日資金調達できることも多い。
・融資ではないので返済の必要が無い。
・融資ではないので信用情報に悪影響が無い。
・融資ではないので担保や保証人が必要ない。
・業績が思わしくない企業でも利用しやすい。
・資産や負債を減らすので貸借対照表(バランスシート)が整理され、企業としての評価を上げやすい。
・節税効果もある。

ファクタリングの注意点

・ファクタリング会社に手数料を払う必要があるので、売掛金の額より小さい金額しか調達出来ない。(手数料は2社間ファクタリングなら、5~25%、3社間なら1~10%程度が相場)
・3社間ファクタリングは取引先にファクタリングを利用していることを知られる特徴がある。ファクタリングはヨーロッパでは一般的な取引なので特に隠すこともないが、日本ではまだ浸透している途中の状態である。そのため、ファクタリングを利用していることで「経営状態が悪いのでは?」と取引先に心配される可能性は否定できない。

手形割引

手形を保有している場合に、満期が来る前に第三者(金融機関や手形割引業者など)に売却して資金を得る方法です。

手形の額面から割引料を差し引いた金額を現金化できるので、一見ファクタリングと似ていますが、明確な違いがあります。ファクタリングの手数料はファクタリング会社にとってのリスクから決定されますが、手形の割引量は手形の支払予定日までの期間によって変わります。支払い予定日までの残日数が長いほど割引料が高くなるので、調達できる現金は小さくなるのです。

また、現金化した手形が、振出人の倒産などで不渡りとなった場合は、割引を行った業者に対して手形金を支払わなければなりません。これは「償還義務」と呼ばれるもので、ファクタリングとの大きな違いです。

以下に手形割引のメリットと注意点を箇条書きでまとめます。

手形割引のメリット

・早期に資金調達できる。
・割引料はあるが、多くの場合融資の利子より安い。
・連帯保証人を必要としない。
・融資を受ける際に比べて書類や手続きが少ない。

手形割引の注意点

・償還義務があり、割引した手形が不渡りになった場合、手形金を支払わなければならない。
・必要とする資金が手形の額より小さくても、基本的には手形の全額を現金化する必要がある。

ノンバンクによるビジネスローン

ノンバンクとは、銀行のように貯金の受け入れを行わない金融機関です。信販会社や消費者金融、クレジットカード会社やリース会社などもノンバンクに分類されます。ビジネスローンは事業の資金にあてることを目的とした融資で、銀行融資に比べると素早く資金調達できるメリットがあります。

個人として融資を受ける場合には、個人の年収の1/3を超えてはならないという総量規制という決まりがありますが、ビジネスローンにはこの規制が無いため融資額の制限はありません。

以下にノンバンクのメリットや注意点をまとめます。

ノンバンクのメリット

・融資を受けるまでの期間が銀行より早く、最短で即日の資金調達も可能。
・銀行融資よりは必要な書類が少なく、審査も銀行融資よりは緩い。
・銀行融資より長期返済が可能。
・開業時など、実績が少ない会社でも利用しやすい。
・アプリなどで気軽に利用できるものも多い。

ノンバンクの注意点

・銀行融資より金利が高いので長期の利用には注意が必要。
・銀行融資より審査は緩いが、経営状態が悪い場合、審査で落ちることはある。
・融資できる金額は銀行より小さい。

カードローン

カードローンは銀行やカード会社が運営している個人向けのローンです。個人として使用する前提で旅行や物品の購入、生活費などの目的を問いませんが、ビジネス目的には使用できません。そのため基本的には企業の資金調達方法ではありませんが、経営者の生活費にあてることはできます。

カードローンのメリット

・調達までの時間が早く、即日の融資も可能。
・個人で使用する範囲では使い道の制限が無い。
・繰り返し利用しやすい。

カードローンの注意点

・総量規制という決まりがあり、利用者の年収の1/3までしか使えない。
・事業に利用する目的では利用できない。
・ほかのローンより金利が高いので注意が必要。
・繰り返し利用しやすい性質から、利用が長期化しやすい。

即日資金調達可能な方法にありがちな落とし穴

資金調達は企業として死活問題となることもあるので、緊急時には「何でもいいので早い方法」を求めがちです。しかし、即日現金を手にできる方法は手数料や利息が高かったり、利用したことによって会社としての信用を低下させたりする場合もあります。そのため、日常から資金調達の方法を複数持っておくことをおすすめします。

今回紹介した方法の中では、ファクタリングは非常に優秀です。即日の資金調達が可能な場合も多いですし、企業としての信用情報が悪くなることもなく、返済の必要もありません。
そのため、急な資金調達方法としてはファクタリングをおすすめします。

ブルック・コンサルティングがサポートできること

ブルック・コンサルティングは資金調達のコンサルティングを得意としています。ブルック・コンサルティングは、期間が十分にある時なら補助金や助成金のサポートも行いますが、緊急性が高い場合には優良なファクタリングをサポートすることが出来ます。

ファクタリングは会社によって手数料が異なり、中には困っている状態につけこんで高い手数料を取るようなところもありますから、ぜひ信頼できる会社を利用するようにお気を付けください。

まとめ

急いで資金調達したいときの方法についてまとめました。企業を経営する中では、資金繰りは常に重要な問題です。緊急の事態が無いことが一番ですが、経営するなかでは何が起こるかわかりませんから、できれば日常から資金調達手段を多く確保しておくことをおすすめします。

ブルック・コンサルティングは財務や経理の面で経営者の方々を支えるプロフェッショナルです。緊急時であれば優良なファクタリングのサポートができますし、時間がある時なら経営改善コンサルティングや、補助金・助成金獲得のお手伝いもできます。

運送業の経営改善、資金調達をお考えであれば、多数の実績を持つブルック・コンサルティングにお気軽にご相談ください。

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